サプリメント

妊娠中の摂取に気を付けた方がいい葉酸の含まれた食品は

葉酸はほうれん草やブロッコリーなど、濃い緑色の野菜に多く含まれています。
熱や酸化に弱いため、できるだけ新鮮な状態で食べるのが理想とされていますが、水溶性のビタミンという特徴から、ゆで汁ごと食べられるスープなども便利です。
ただし長時間の加熱をすると、葉酸が損なわれていくのであまり時間をかけず、さっと手早く調理できる方法がおすすめです。

食品の中では牛、豚、鶏のレバーにも多くの葉酸が含まれます。
特に妊娠中や貧血気味の女性はレバーを食べたほうがいいと言われていますが、レバーには鉄分以外に葉酸も含まれています。
妊娠中に必要な成分も豊富な事から、レバーもおすすめの食材ですが、レバーを食べる時には注意が必要です。

レバーは葉酸を豊富に含みますが、ビタミンAも豊富です。
妊婦がビタミンAを過剰摂取すると、胎児の先天性異常や奇形のリスクを高めてしまいます。
葉酸は多少多めに摂取しても水溶性という特性から、吸収されない分は体外に排出されます。
ビタミンAは油脂性ビタミンのため、体外に蓄積されます。

1回あたりの量が少し多いくらいなら問題ありませんが、毎日のようにレバーを食べるとビタミンAの過剰摂取になる可能性が高まり、結果的に胎児にも影響を与えてしまいます。
妊婦の1日あたりのビタミンA摂取上限は2,700マイクログラムです。

100gあたりの含有量は意外と多いので、レバーをよく食べる人は注意しましょう。
参考までに牛レバー1,100、豚レバー13,000、鶏レバー14,000、単位は全てマイクログラムです。
豚と鶏に関しては、100gでも既に1日の条件を超えてしまいます。
100gは一口サイズにしたとき、5個分くらいの量です。

妊娠中は貧血になりやすいため、積極的にレバーを食べるようになりますが、含有量に注意していないと、簡単に過剰摂取となってしまいます。
毎日レバーを100g食べ続けるというのも難しい事ですが、レバーが好きでよく食べる人は、蓄積される分も考えて、量は調整してください。