葉酸と亜鉛の相性は

葉酸と亜鉛は女性には欠かせない成分としてもよく知られています。
どちらも食材からの摂取が可能ですし、サプリメントからの摂取もできます。
特に女性は不足しがちな成分という事もあって、積極的に取り入れたほうがいいと言われていますが、同時摂取する時には注意したい事があります。

葉酸にはタンパク質の合成、赤血球を作るサポート作用という重要な働きがあります。
タンパク質の合成はDNA合成にも関わっている事から、胎芽から胎児へと成長する過程では特に重要な意味を持ちます。
妊娠初期の妊婦に必要とされているのはこういう理由です。
もちろん他にも貧血予防や、母乳の出を良くするなど様々な作用があります。

亜鉛は免疫力を高める作用、味覚を正常にする作用、代謝の活性化やホルモンバランスを整えるなど、全身に役立つ作用があります。
女性の場合は、生理不順や薄毛の改善や予防に役立つ事でも知られています。

それぞれにメリットが多いものの、同時摂取をする時は注意が必要です。
葉酸を摂取する量によっては、亜鉛の吸収を妨げてしまう事があるからです。
特に妊娠中は両方とも欠かせない成分ですが、同時摂取をしていても量によっては、亜鉛が吸収されていない事があるのです。

葉酸の摂取量が1日に115mgを超えなければ、亜鉛と同時に摂取してもそれほど影響を与えないとされています。
1日に115mgを超えて葉酸を摂取すると、亜鉛の吸収が妨げられるので注意してください。
妊娠中はより多くの葉酸を必要としますから、食事とサプリメントを併用すると許容量を超えてしまう可能性もあります。

こういう場合は飲むタイミングをずらすなど工夫をしてみましょう。
緑茶にも葉酸は含まれていますから、たくさん緑茶を飲む人や、サプリメントを飲む時に緑茶で飲まないよう注意してください。
先に亜鉛サプリを摂飲んでから、少し時間をずらして葉酸サプリを飲むなどタイミングをかえるのがおすすめです。